トレーニングの概念
日常の動きも含めてですが、トレーニングにはOKCとCKCという概念があります。
【運動連鎖(Kinetic Chain)の定義】
OKC(Open Kinetic Chain):開放的運動連鎖 末端の体節(手や足)が空中にあり、自由な状態での
運動
CKC(Closed Kinetic Chain):閉鎖的運動連鎖 末端の体節(手や足)が外部抵抗と接した荷重位で
の運動
【特徴】 OKC:末端を自由に動かせる分、背骨や体幹(骨盤や肩甲骨)を固定する筋力が求められる (マシントレーニングでない場合)
CKC:末端で体重を支えるために、末端~体幹の筋力の協調性が求められる 高重量が扱える
のは全身の連動を必要とされるCKC
OKCトレーニングのメリット
OKCは使っている筋肉以外の部分が固定されていて、動かす必要がありません。そのため刺激したい筋肉をピンポイントに鍛えることができます。また、自重がかからないので、負荷を体重よりも軽くすることが可能です。そのため、リハビリテーション初期のトレーニングとして活用されることが多いです。たとえば膝にケガをしてスクワットができない状態でも、レッグエクステンションであれば軽い負荷で行えます。
OKCトレーニングのデメリット
動いていない筋肉は刺激されないので、他のエクササイズを行う必要があり、全身にストレスを与えるのに時間がかかります。また、競技スポーツで必要な“動き”や“身体・力の連携や連動”を鍛えるのには適していません。
CKCトレーニングのメリット
複数の関節や筋肉を使いながら動作を行うので、日常生活やスポーツ競技の動作に近い状態でトレーニングを行えます。また、一度に多くの筋肉にストレスをかけることができるので、高重量でトレーニングを行えます。
トレーニング時間の短縮のほか、体幹部などの動作に直接かかわっていない部分でも、姿勢を維持することによって鍛えられます。
CKCトレーニングのデメリット
動作が難しく、正しいフォームができていないと目的としている筋肉にストレスが来ずに他の部分にが逃げてしまうことがあります。そのため、初心者は正しいフォームで行えるようになってから導入することが望ましいでしょう。ケガ後のリハビリのように、患部へ負担をかけられない場合はCKCを行えません。
長々と書きましたが、あくまで概念の話なので明確にこのトレーニングはOKCだ、CKCだと分けられないものも多いので、あくまで参考程度に理解しておいてください。
0コメント